マーキュリースピーカー製ユニットによるトールボーイ型バーチカルツイン

2002.12.23


コンセプト
これまでのメインスピーカーは,長岡鉄男設計のD-50という20cmフルレンジを使ったバックロードホーンでした。
大変気に入ったスピーカーでしたが 結構スペースをとる。小音量では迫力いまいち。作ってから十年以上経過し,ユニットが痛んだ。洋室から和室へのSP移動の必要。などの理由により新しいスピーカーを設計しました。
■ マンション住まいのため小音量でもそこそこ楽しめるもの。
■ オーディオに関してあまり理解のない妻にも許容できるもの。
■ リスニングポジションを気にせず,ご気楽に聞けるもの。
■ 省スペース。
■ 音のよいもの。
■ 音場は広く,音像は小さく。
■ 安価で。
■ 自分でつくりたい。
ということで設計を始めました。
設計
最初はF社の8cmフルレンジ2本をフロントに,16cmウーハーをサイドに2本配した長岡鉄男設計のドンキーの改良版のようなものを設計していたのですが,偶然インターネット上で見つけたマーキュリースピーカーという新興?スピーカーユニットのHPを見つけ,ウーハーのレンジの広さや,格好よさに引かれ発作的にHWG130Kという13cmウーハーを購入。
で,当初設計を変更しようとしたら,マグネットが大きすぎてもとの設計ではおさまらない。散々悩んだ末,ツイーターもマーキュリーに変更し,形式もバーチカルツインとしました。

設計図(PDF)
製作
板は,フィンランドバーチ材の15cm。カットはMAKIZOUさんに頼みました。ほんとはもっと厚い板を使いたかったのですが,いかんせん高いのであきらめました。
見えにくいのですが,フロントバッフル,Oリング,バスレフポート出口は,トリマで6Rの軽いラウンドをかけています。
組み立ては釘は使わず端金でテンションをかけボンドで固着させています。
Oリングが厄介で。ユニットの取り付け(爪付きボルト)に苦労しました。
塗装は皮膜をつくらないチークオイルをつかいました。
ヒアリング
ウーハーは並列で使用(4Ω)。特性図では高域の減衰が素直なのでとりあえずスルーとし,ツイーターのコンデンサは,10.4μFとしています。
最初の音は,喉が詰まったような音でひどいものでしたが,だんだんよくなり,1週間が経過して聞けるようになっています。
スペアナはサイン波をスイープさせた音源をCDで鳴らし約3m離れたリスニングポイントて測ったものです。サウンドカードに付属のマイクで測定しましたのでいい加減です。高域の落ち込みはマイクによるものだと思います。65KHZのピークはバスレフポートが効いているのか? ポートのチューニングはもっと低い(つもりだった)のですが。・・・

ボーカル域の歪感が気になります。ソースが悪いのか。エージングが足りないのか。ウーハーの高域が音をにごらせているのか。私の耳が悪いのか。よくわかりません。
ツイーターを逆相にしました。よくなったかどうかは微妙ですが。しばらくはこのままにします。

音場はこのスタイルのおかげでか広いです。ソースによっては,スピーカーの外側に音が広がります。
軽めの低音は押し出しのいい音で気に入りました。

エージングが進みましたら,また報告します。

2002.2.11 PM11:00


マーキュリースピーカーのBBSで,化学繊維系のウーハーは中高音で共振を起こしやすいのでコイルを入れた方がいいとの指摘がありました。
早速手持ちの0.18mHを入れ視聴。0.18はクロスを下げるほどの値ではないので,Cはそのまま。
このコイルは共振止が目的です。

で・・・。うーん全然よくなりました。気になっていたボーカルや,スネアの歪感がとれ,中高音の音像・定位もしっかりしてきて透明感が増しました。いいスピーカーになりました。
CとLの値の調整は後日するとします。
歪がとれると,中高域のおとなしさが少し気になります。吸音材を少しとった方がいいのかな。てなことで今日はおしまい。

写真が悪くてわかりにくいですが,コンデンサ,コイルは調整中のため外付け。
SPターミナルはバイワアリング対応です。

2002.2.16 PM9:00


今日は,ネットワークの調整。コイルを0.27mHに変更してみた。中高域の透明感は増したような感じですが,中高域がよりおとなしくりました。スペアナでみると1.5Khz〜3.0Khz付近の落ち込みがある。まよいましたが,ツイーターに無理をかけるのもやなので,0.18に戻しました。
これ以上つめてみるのもいいのですが,いいがげん疲れたので,ネットワークはツイーター9.7μF,ウーハーは0.18mHに決定。
板上にコイルとコンデンサを固定し,スピーカー内部にブチルゴムで接着しました。ネットワークをちゃんと固定することで,中高域の透明感も増したような気がします。

コイルはトリテック,コンデンサはトリテック(8.2)とフォステクス(1.5)のパラ。エポキシでメイプル材に固定。


とりあえずの感想

まだ,しばらくエージングは続きますが,これまでのところマーキュリースピーカーのHWK130Kの低域は想像を超えるものでした。幅を細くするために無理をした箱の設計でしたので,低域は期待できないかなと思ったのですが,量感,質とも良好です。オーケストラの低域楽器の臨場感はD50では味わえないものでした。
このウーハーは当初スルーで使っていたのですが,絶対ネットワークが必要です。スルーの時のフォルテ時のピアノやボーカル,スネアドラムの音はひどいものでした。
ツイーターのHTD30も満足がいくものですが,特性図以上に高域の落ちが早いような気がします。いままでスーパーツイーター(FOSTEX T925)に慣れていた耳としては,少しものたりないような気がします。また,ウーハーに負担をかけないためにクロスを下げたいので,マーキュリースピーカーからワイドレンジのツイータが出ることを期待したいと思います。
箱は,行き当たりばったりで作ったようなものですが,満足できるものとなりました。15mm厚ですが,そこそこ補強をしているので,スピーカーのパワーを受け止めているようです。今回塗装はチークオイルで,そこそこいい感じになりました。けど一般うけするにはやはりウレタン系の塗装のが綺麗に仕上がると思います。
とにかく,変な癖がなく,透明感のある音のスピーカーに仕上がり満足です。
どうにか当初のコンセプトはクリアできたようです。
          

ツイーター変えました。